痩せるためのダイエットをしているかもしれませんが、そのダイエットで健康的に痩せることができていますか?
- 力が出ない
- 立ち眩みがする
- 食欲不振
- 顔色が悪い
ダイエットでこのような悩みが出ているのであれば、体重は落ちているかもしれませんが、「痩せる」のではなく「やつれている状態」だといえるかもしれません。
特に野菜だけダイエットはNGです。タンパク質は肌の細胞を活性化し、きれいな肌へと導いてくれます。また、筋肉の生成にも欠かせないため、たんぱく質は欠かせませんよ。
やつれて見られないために気を付けるべきことをまとめていきますので、参考にしてみてください。
痩せるとやつれるの違い
痩せて老けてしまうのは、無理なダイエットをしている証拠です。
例えば、タンパク質であるお肉やお魚を食べずに生野菜(サラダ)だけの生活で痩せるとやつれてしまいます。
というのも、タンパク質には、髪や肌をきれいに保つ役割があり、タンパク質が不足するとカサカサの干物状態になってしまいます。そのため、頬がこけたりするのです。
それだけでなく、体を構成する重要な栄養素が不足すれば疲れやすくなり、表情もやつれた状態になってしまいます。
やはりダイエットをするときは、無理な食事制限で痩せてしまうと良いことがありません。特に40代からは、食事管理することで痩せたほうが健康的できれいに痩せることができます。
やつれずにきれいに痩せる方法
痩せるというのは、無理に体重を落とせばいいということではありません。急激なダイエットで貧血やリバウンドに悩まされる方は多くいます。
健康的に痩せることができれば「ダイエット成功」ですが、心身共に不調が出てしまっているのであれば、ダイエットに成功したというよりも「やつれている」ということになります。
どんなに理想の体重を手に入れたとしてもやつれてしまっては、意味がありませんよね。
痩せこけてガリガリになったとしても、魅力的とは言えませんよね。魅力的にな人になるために痩せたいと思っているのではないでしょうか?
健康に理想的な体型を手に入れるためにはどうすればいいかについてご紹介していきます。
食事管理
ダイエットで健康的に痩せるためには、食事管理は欠かせません。食事管理なくしてダイエットは成功しないということです。
食事管理とは何をしたら良いのかというと、バランスよく食事をとるということです。よくダイエットをしているとカロリーばかりが気になりますが、カロリーよりもどんな栄養素を摂っているかが大切になってきます。
例えば、総カロリーが同じ600kclの朝食で比べてみましょう。
食事1 | クロワッサン、ウィンナーソーセージ、 ヨーグルト、牛乳 |
食事2 | 玄米、豆腐とわかめの味噌汁、焼鮭、きゅうりとかぶのぬか漬け |
食事1に関して言えば、脂質の割合が多くて副菜栄養がほとんどない食事です。逆に食事2は、ビタミン、ミネラル、食物繊維を摂取できます。
どちらがバランスの良い食事かは、一目瞭然ですよね。もちろん、食事2になります。食事1は、脂質が多く脂肪として蓄積されやすい食事になってしまいます。
健康的に痩せるためには代謝を上げることが大切で、代謝を上げるための理想的な割合は「炭水化物:たんぱく質:脂質=60:15:25」になります。
具体的には、【米・麺・パン・芋・砂糖】:【野菜・きのこ・海藻】:【肉・魚・卵・乳製品・大豆】=6:3:1になります。
太ることを気にして野菜ばかり食べている人は、この比率が崩れ代謝が低下するため、太りやすくなってしまうということです。
ダイエットのためにカロリーを減らすことは大切ですが、バランスの良い食事を心がけるようにしてみてください。
バランスの良い食事については、こちらに詳しく記載しております。
適度な運動
痩せてやつれないためには、適度な運動も必要になってきます。体重だけ落とすと脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまうので、引き締まった体を手に入れることが難しくなってしまいます。
やつれて見えてしまう原因として、姿勢や表情、歩き方も関係しています。ダイエットでエネルギー不足になり、猫背で力なく歩いていたらやつれて見えてしまいますよね。
運動をすることは、筋肉をつけたり脂肪を燃焼させたりする効果だけでなく、ストレス解消や心身ともにリフレッシュさせる効果があります。
運動をしている人のほうが若く見えたり、健康的に感じませんか?ダイエットで健康的に痩せるためには、運動も必要です。
脂肪燃焼効果のあるウォーキングやランニング、筋肉をつけるための筋トレを行うことで健康的にきれいに痩せることができます。
やつれたくないという方は、ぜひ運動もしてください。ジムに行かなくても自宅でできる運動法については、こちらでご紹介しています。
良質な睡眠
睡眠時間とダイエットには大きな関係があります。一般的には7~8時間睡眠が良いとされていますが、もちろん3~4時間でも十分というショートスリーパーの方もいらっしゃいます。
アメリカの大学で睡眠の研究がされており、ダイエットにおける理想的な睡眠時間は7時間と研究結果がでておりました。
というのも、睡眠時間の長さとダイエットに関わるホルモン分泌量には大きな関係があるからです。
レプチン | 痩せホルモンの代表で、脂肪細胞内の脂肪量などに合わせ脳に代謝UPや食欲抑制のシグナルを送っています。 |
グレリン | 胃から分泌される「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送ります。つまり、食欲を増進するホルモンです。 |
コルチゾール | 低血糖時に血糖値を上昇させる作用やストレスに対処するホルモンです。睡眠中に体内の脂肪を分解してエネルギーに変えてくれる働きもしています。睡眠中に体に蓄えられた栄養素からエネルギーを作り出し、寝ている間に脂肪や糖質を燃焼してくれます。 |
成長ホルモン | 肌や筋肉、骨などの体組織の修復や再生をし、脂肪を燃焼させる働きもしてくれます。睡眠の深い時間(深夜3時以降~)に分泌され、睡眠が浅いと分泌されません。 |
アメリカのスタンフォード大学の研究では、睡眠5時間の人は、8時間の人に比べ、レプチン分泌量が15.5%減り、逆にグレリン分泌量が約15%増えたと言われています。
つまり、睡眠時間が短いと痩せホルモンであるレプチンの分泌がなされず、痩せにくい体質になってしまうというわけです。
やつれないためには、成長ホルモンの分泌が必要ですので、良質な睡眠を摂取することが大切になってきます。
まとめ
やつれずに痩せるための方法についてお伝えしました。健康的に痩せるためには、食事、運動、睡眠がとても大切になるということです。
規則正しい生活をすることが痩せるうえで大切になってくるとも言えますね。
食事に関して言えば、カロリーを抑えることばかり考えるのではなく、バランスよく色々な栄養素を摂取することが大切です。それぞれの食材にはそれぞれの役割があるので、どれも欠かせないものとなります。
体重よりも程よい筋肉があり、引き締まった体になっているかということに注目してみてください。健康的に痩せることができていれば、たとえ体重が増えていたとしても問題ありません。
やつれるのではなく、力がみなぎるようなやせ方を目指してくださいね。