筋トレを毎日のようにしているのに痩せられないと感じている方も多いはずです。
というのも、筋トレを1時間頑張ってやったとしても消費されるカロリーというのは300~500kcalだからです。
おにぎり2つ食べたら消費カロリーを上回ってしまうことも・・・。運動すると「頑張ったな~!」とご飯をもりもり食べたくなってしまうかもしれませんが、消費した以上にカロリーを摂取してしまっている可能性があります。
筋トレで消費するカロリーがどのくらいかを知ることができれば、食事に少し気を付けることができるかもしれませんね。
そこで、そもそも消費カロリーって何?ということから、筋トレでの消費カロリーについて詳しく見ていきたいと思います。
消費カロリーって何!?
痩せるためには、日頃から私たちがどのくらいエネルギーを消費しているのか知る必要がありますよね。
基礎知識と知っていて損はないことだと思います。自分でカロリー計算できるようになれば、痩せやすい体づくりの助けにもなりますから。
人間の1日当たりの総エネルギー量は、基礎代謝、生活活動代謝、食事誘発性熱産生の3つに分けられます。
基礎代謝は、1日中寝ていても消費される生命維持のためのエネルギー消費のことで、これは年齢、性別、体質により異なってきます。
生活活動代謝は、いわゆる身体活動によるエネルギー消費です。ウォーキング、食事、通勤、仕事といったありとあらゆる活動によるものです。
食事誘発性熱産生とは、食事をしているとき生み出される熱のことです。
この中の6~7割を基礎代謝が占めており、次に生活活動代謝と続きます。食事によるエネルギーはわずか1割程度です。これらを総合したエネルギー消費量が、人間が1日に消費するエネルギー量となります。
筋トレで消費するカロリー計算方法
次に運動で消費するカロリー計算の方法として用いられるMETsについてご紹介します。
METsとは「Metabolic equivalents」の略で運動強度の単位であり安静時を1として何倍のエネルギーを消費するかでその運動の強度を示します。
運動ごとに数値が決められており、例えば徒歩での通勤・通学は4.0METs、ジョギングは7.0METsなどとなっています。
このMETsを使って実際に自分が運動をすることで消費されるカロリーを出していくのですが、その時の計算式が以下になります。
METs × 体重(kg)× 時間 × 1.05 = 消費カロリー(kcal)
実際に計算してみますね。
ウエイトトレーニングは6METsとなっており、体重が60キロ、1時間のトレーニングだとすると、
6METs × 60kg× 1時間 × 1.05 = 378kcal
1時間のウエイトトレーニングで378kcalを消費したということになります。体重や運動時間により変化するので、ご自身のトレーニング内容と照らし合わせてみてください。
トレーニング別カロリー消費量
続いては、トレーニング別にMETsをご紹介していきます。
ご自身の消費カロリーを計算する際に使用してみてください。また、どの運動がカロリーを消費しやすいかの目安にもなるかと思います。
METs | 活動内容 |
3.0 | ウォーキング(犬の散歩) |
3.5 | 家でできる軽い運動、ストレッチ |
4.0 | 16キロ/時以下で自転車に乗る、水中歩行、アクアビクス |
4.5 | フラダンス、バドミントン、ゴルフ |
5.0 | テニス(ダブルス) |
5.5 | スポーツジム(一般的な運動) |
6.3 | ウォーキング(120m/分) |
7.0 | 自転車エルゴメーター(150w)、サーキットトレーニング、水泳 |
8.5 | マウンテンバイク、エアロビクス(15.2-20.3cmのステップ) |
参考文献:独立行政法人 国立健康・栄養研究所:『身体活動のメッツ(METs)表』2007年12月12日更新
トレーニング別にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。日頃から取り入れているスポーツがあれば消費カロリーを計算してみてくださいね。
筋トレで基礎代謝をアップしよう
消費カロリーやトレーニング別の消費量についてご紹介してきました。筋トレでは痩せないのになぜ筋トレをした方がいいのか?
なぜなら、筋トレで基礎代謝をアップさせることで痩せやすいからだになるからです。基礎代謝は運動中だけでなく安静時や寝ているときでさえも消費されるのです。
基礎代謝が高ければ、寝ているだけでも痩せやすい体をつくることができるというわけです。また、筋トレをせずにダイエットをすると、筋肉量の減少とともに基礎代謝も下がってしまうということなのです。
基礎代謝をアップさせるために、筋トレは欠かせないということを理解していただけましたか?
ちなみに自宅でもできる筋トレとして有名なスクワット、腹筋、腕立て伏せのMETsはこのようになっています。
- スクワット:5.0METs
- 腹筋:3.5METs
- 腕立て伏せ:3.8METs
自宅でも気軽に出来るトレーニングなので、毎日数回でもいいのでやってみることで体は変わっていきますよ!
まとめ
筋トレで多くのカロリーを消費することはできませんが、筋トレと有酸素運動を組み合わせることで、効率的に痩せることができます。
筋トレを始めて急激に痩せ始めるということは、ほとんどありません。
しかし、筋トレをやれば体が引き締まってくるので、見た目を変えることは出来ますよね。見た目が変化していくとモチベーションアップにもつながります。
トレーニングをしているとどうしても停滞期がやってきてしまいますが、そこを乗り越えると脱皮したような感じで新たな体が待っています。
停滞期はモチベーションが続かないかもしれませんが、ここでトレーニングを止めてしまうのは非常にもったいないので、ぜひ続けるようにしてください。
筋トレで筋肉をつけ日々の生活から痩せやすい体になっていきましょう!